住宅ローンの相談はどこにすれば良い?窓口の選び方や必要なものなども解説

マイホームの購入にあたり、多くの方が住宅ローンを利用するでしょう。住宅ローンは借入金額が大きく長期にわたる返済になることもあり、特に初めての方は不安に感じることも多いのではないでしょうか?

そこで今回は、住宅ローンの相談をどこにすれば良いのかについて解説します。相談窓口の選び方や必要なものなども解説しますので、住宅ローンに関する悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

【目次】
住宅ローンの悩みはどこに相談すれば良い?
住宅ローンの相談窓口の選び方
住宅ローンの相談時に準備しておきたいもの
住宅ローンの相談をするときの注意点

住宅ローンの悩みはどこに相談すれば良い?

ここでは、住宅ローンの悩みを相談できるところについて解説します。住宅ローンに関するお悩みがある方は、まずはどこに相談窓口があるのか知ることから始めてみましょう。

金融機関

多くの方が住宅ローンの相談窓口として思い浮かぶのが「金融機関」ではないでしょうか。住宅ローン専用の相談窓口を設置しているところも多いため、借入金額や金利など住宅ローンの借り入れに関する具体的な相談をしたい場合にも対応してもらいやすいでしょう。

また、多くの金融機関では無料で相談をすることが可能です。基本的には金融機関の口座を持っていない方でも相談できます。相談を受け付けてもらえるのか不安な方は、あらかじめ各金融機関に確認しておくとよいでしょう。

ただし、金融機関では他社の住宅ローンについて相談することはできないため、複数社を比較検討したい場合には向いていません。したがって、相談窓口の金融機関が提供する住宅ローンの具体的な内容について知りたい方におすすめの相談先だといえるでしょう。

住宅金融支援機構

フラット35などを提供する住宅金融支援機構で住宅ローンの相談をすることも可能です。住宅金融支援機構の場合、フラット35に関する相談だけでなく災害復興住宅融資など住宅ローン以外の相談もできることが魅力の1つ。住宅ローン以外の補助金に関して知りたい方におすすめの相談窓口であるといえるでしょう。

住宅金融支援機構は全市町村に実店舗があるわけではないため、お住まいの近くに店舗がなく対面での相談がしにくいケースがあることがデメリットの1つ。基本的には電話・チャットによる相談となるでしょう。住宅金融支援機構の店舗を知りたい方は、公式サイトをご確認ください。

ファイナンシャルプランナー

マイホーム購入など人生に深く関わるお金の専門家である「ファイナンシャルプランナー」。ファイナンシャルプランナーは個人の暮らしにかかるお金を専門としているため、マイホームの購入を含めたライフプラン全般をアドバイスしてもらえます。ご自身やご家族のライフイベントを含めて相談したい場合におすすめの相談窓口です。

ただし、ファイナンシャルプランナーに相談する場合は「相談料」がかかるケースが多いでしょう。また、ファイナンシャルプランナーによって得意分野が異なるため、住宅ローンに詳しい人が保険や投資、相続にも詳しいとは限りません。相談内容に応じて、担当者を選ぶことが大切です。

住宅メーカー/不動産会社

マイホームの購入を相談している住宅メーカーや不動産会社に相談できることもあります。会社によっては、ファイナンシャルプランナー(FP)や住宅ローンアドバイザーといった専門的な資格を持つ社員がいることも。社内に適当な人物がいない場合でも、専門のファイナンシャルプランナーを紹介してもらえることがあります。できる限り相談先を少なくしたいと考えている人は、住宅メーカーや不動産会社の担当者に相談してみましょう。

住宅ローンの相談窓口の選び方

ここでは、住宅ローンの相談窓口の選び方について解説します。ご自身のお悩みに適した窓口を選んで相談してみましょう。

住宅ローンの基本的な内容を知りたい

住宅ローン借り入れの流れや金利タイプ・返済方法の違いなど、住宅ローンの基本的な内容を知りたい場合は、金融機関の住宅ローン専用窓口がおすすめです。金融機関は実際に住宅ローンを貸し出しているため、借り入れの流れや必要な書類、金利などの情報をより正確に知ることができます。融資可能額の目安を算出したり、細かな返済シミュレーションを作成してもらえたりするため、住宅ローンに対する理解を深めやすいといえるでしょう。

なお、住宅ローンを利用する流れについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。

住宅ローンを利用する流れは?必要書類と押さえておきたいポイント

住宅ローン以外の補助金制度を知りたい

マイホームの購入にあたり、住宅ローン以外の融資制度・補助金制度を知りたい方は、住宅金融支援機構への相談がおすすめです。住宅金融支援機構はフラット35などの住宅ローン以外にも財形住宅融資や災害復興住宅融資などの融資も行っています。興味のある方は、住宅ローン以外にもご自身に適した制度があるか相談してみるとよいでしょう。

ライフプランを含めた資金計画を立てたい

車の購入や子どもの教育資金、老後の生活資金など、マイホームの購入以外も含めたライフプランも踏まえて住宅ローンを考えたい人は、ファイナンシャルプランナーへの相談がおすすめです。ファイナンシャルプランナーは「お金のプロ」。家計の見直しから保険・投資の相談まで様々な内容を相談できます。

人生の中でも「マイホームの購入」は大きなイベントの1つ。ご自身やご家族のライフイベントにかかる時期や金額を可視化した上で住宅ローンを検討したい方は、ファイナンシャルプランナーへの相談を活用してみましょう。

住宅ローンの相談時に準備しておきたいもの

ここでは、住宅ローンの相談時に事前準備しておいたほうがよいものをご紹介します。あらかじめ準備しておくと、スムーズに相談できるので知りたい情報を入手しやすくなるでしょう。

まだ購入物件が決まっていない場合

まだ購入物件が決まっていない場合は、収入などの現状がわかるものを準備します。たとえば、源泉徴収票・健康保険証・ローンの残債がわかるものなどです。このような収入などがわかる書類を準備することで、借り入れ可能額の目安や返済シミュレーションをしてもらいやすくなるでしょう。

購入物件が決まっている場合

既に購入物件が決まっている場合は、上記の書類以外に物件情報がわかる書類を準備します。たとえば、物件概要や販売価格がわかるパンフレットなど。住宅ローンの事前審査を申し込む場合は、運転免許証などの本人確認書類も必要となるでしょう。事前審査に必要な書類については、こちらの記事をご覧ください。

住宅ローンの仮審査とは?評価項目や必要書類、申込時のポイント

いずれにしても、相談にあたりあらかじめ必要な書類を確認しておくと安心です。事前に相談したい内容も整理しておくと、相談の時間を有意義に使えるでしょう。

住宅ローンの相談をするときの注意点

住宅ローンの相談をする前に、ご自身で住宅ローンに関する情報収集をしておくことをおすすめします。予備知識があれば、相談窓口からのアドバイスをより理解しやすくなるからです。

住宅ローンの借り入れは今後の人生に関わる大きなイベントになるでしょう。相談する中でわからないことがあれば、遠慮なく質問してみてください。アドバイスをきちんと理解した上で、ご自身に適した選択をすることが大切です。

今回は、住宅ローンの相談窓口について解説しました。金利・借入金額・借入期間・金利タイプ・団信など住宅ローンの借り入れにあたり検討すべき項目がたくさんあるため、不安を抱えている人もいるでしょう。金融機関であれば無料で相談できることが多いため、住宅ローンに関する悩みがある方は、ぜひ活用してみてください。

住宅ローンのよくある不安と解消法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。興味のある方は、あわせてご覧ください。

住宅ローンのよくある不安と解消法│安心して利用するための心得

 

監修

亀梨 奈美(かめなし なみ)/住宅ローンアドバイザー

大手不動産会社退職後、フリーライターとして独立。2020年株式会社realwaveを設立し代表取締役に就任。
「わかりにくい不動産のことを初心者にもわかりやすく」をモットーに、メガバンクや不動産会社のメディア、不動産専門紙などで多くの記事を執筆・監修。

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